
ファッション業界への基礎を固める3年間。
本学院で初めて高校生を教えることになったのですが、とにかく「人なつっこくて可愛い」という感じで、その印象は今も変わりません。好奇心旺盛な生徒が多く、教える側もその輪の中に入って和気あいあいとした雰囲気の中で授業を行っています。お互いを下の名前で呼び合っていますが、このような生徒と先生の親密さも本学院ならではの特長だと思いますね。
授業をする上で大切にしているのは、生徒たちの「なぜ?」「どうして?」という疑問に気づき、分かるまで丁寧に教えることです。中には恥ずかしがって質問しない生徒もいますが、顔を見れば「まだ理解できていないな」という気配は伝わってきます。そんな少人数制のメリットを生かしながら、生徒たちの好奇心をより高める授業を心がけています。人間は生きている限り洋服を必要とするものです。そう考えると、ファッションという世界はまだまだ未知の可能性を秘めていて、若い人たちの個性や感性を必要としている分野であることがわかります。そんなファッションの世界で自分を高めたいという気持ちがあるなら、できるだけ早いうちにその基礎を固めることが重要だと思いますね。
プロフィール
文化女子大学を卒業後、同大学でファッション画研究室の副手として2年間勤務。
現在は本校高等科ファッション専攻で生徒指導にあたっている。
アニメーションやコミックなどに強い影響を受けながら育ってきた今の若者たちにとって、イラストを学び、オリジナルのキャラクターを創り出すことは、とても楽しい勉強だと思います。ただ、単にキャラクターをデザインするだけでなく、そのキャラクターが存在する世界をも創り出していくことが大切ですから、自らのイメージを限りなく広げ、その世界の中で自由に遊びまわる精神も大事にしてほしいと思います。そのことを教えるために、授業ではいろいろと工夫をしていますが、最も力を入れているのは視覚的な教材を用意し、理屈ではなく見ることによって理解してもらうという点ですね。あとは、生徒に出した課題に私自身もできるだけ取り組み、生徒たちと同じ目線で考えるように心がけています。
このような授業を通して、美術の力を信じられる人、上手い絵ではなく良い絵の魅力がわかる人、さらには描くことの快感を知り、自分が納得するまで作品にこだわる人を育てていきたいと思います。イラストを描くことによって何かを表現し、人の心を動かす。この「伝わる」という快感を、一人でも多くの生徒に味わってもらいたいですね。
プロフィール
1980年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。日本デザインセンターを経て、1984年よりフリーのイラストレーターとして活動。2008年から本学院の講師を勤めながら雑誌・広告などの分野でイラストレーターとしても活躍。ソーラーモビールやオブジェキャラクターなどの立体作品も手がける。
私が教えているのは、単にマンガを描くことだけではありません。
ひとつのマンガを完成させるための基本とプロセスを総合的に教えています。まず、原作者としてどんなストーリーを組み立てるのか。そのための発想法として何が大切なのか。それらを生徒たちに伝えた上で、コマ割りの仕方や背景の描き方といった具体的なテクニック面を教えるようにしています。その中で特に重視しているのは、オリジナリティあふれる生徒たちの発想を、具体的な作品へと昇華させること。そのために、生徒たちの発想を決して否定せず、「このアイデアは難しいかも」と思っても、とにかくチャレンジさせて、失敗という貴重な体験を通して深い学びが得られるように指導しています。マンガ制作の世界に、こうでなければいけないというルールはありません。だからこそ面白いのですが、それが大変さにつながる場合もあります。でも、数々の名作マンガが既存の枠をこわす中から生まれてきたことを考えたら、若い人たちのとんがった発想にこそ、新しいマンガを生み出す大きな可能性が秘められているのだと思います。
プロフィール
大学を卒業後、文具メーカーを経て、小学館少女コミック『いつかFAIRY TALE』でマンガ家デビュー。現在も秋田書店の『フォアミセス』、双葉社の『Jour すてきな主婦たち』などで執筆活動を続けている。
国際コミュニケーション専攻では、「外国につながる子供たち」と「外国や外国語に興味のある日本の子供たち」が共に学び、将来、世界を活躍の場とできる国際人の育成を目指しています。授業では、徹底した外国語の習得(主に英語)はもちろん、茶道・華道・書道などの実習を行うなど、日本の文化、歴史、伝統などを知ることにも力を注いでいます。それは、異なる文化を持つ外国人と、お互いに敬意を持ってコミュニケーションするために必要な、自身のアイデンティティをきちんと持つためです。自国の文化を知り、大切にできる人は、相手の国や文化も尊重できます。そして、それこそがコミュニケーションの基本なのです。
外国人とコミュニケーションするためには、一定レベルの語学力が必要です。でも、外国語が話せるということと、コミュニケーションできるということはイコールではありません。言葉は意思疎通の単なるツール(道具)。ツールばかりを磨いたところで、そのツールを使って「語るべき何か」を自身の中に持っていなければ、「真の国際人」にはなれません。YDCで、「語るべき何か」を持つ、「真の国際人」を目指してみませんか。
プロフィール
大学を卒業後、文具メーカーを経て、小学館少女コミック『いつかFAIRY TALE』でマンガ家デビュー。現在も秋田書店の『フォアミセス』、双葉社の『Jour すてきな主婦たち』などで執筆活動を続けている。